なんだかな。
私のしてることは無駄ばっかり。
彼女を好きになることなんて無かったのにな。
ちょっとばかし、優しくされただけで好きになるなんてどんなだよ。
あの人を忘れることが出来たのは彼女のおかげもあるけど、
私の気持ちなんて迷惑なだけだろうし、さっさと消し去ってしまいたい。


ころころ変わる表情はあの人と似てるけど、やっぱり違うんだ。
でもやっぱり時々見せる笑顔をずっと見ていたいって思ってしまうような人なんだ。
だけど、それは私には出来ない。
彼女が好きになった人ならそれが出来るんだよ。
彼女の、彼女自体が気付いていない優しさとか、なんてか何しても可愛いんだよなぁ。
綺麗じゃなくて可愛い人、最初見た時はかっこいいと思ったんだけどね。


彼なら大切にしてくれると思う。
いっつもそうだよ。
私よりも大切にしてくれそうな人ばっかり。


それで逃げてるんだよな。私は。
正直、ずっと逃げたいよ。
あの人なんてずっと昔に諦めてたはずなんだ。
彼女を好きになるなんて、本当に愚かな選択なんだ。
なんでだろうね。ほんと。


そう、下手に判りやすい優しさに触れたことが無いから。
私はきっとそれに弱いんだ。
不器用な優しさや、慣れてしまった優しさなら私は笑って過ごせるけど、
彼女やあの人が放つあの無節操な優しさに私はやられてしまっている。
あの人の優しさにはもう大丈夫だけどね、彼女が今は好きだから。


そんな友達としての優しさと好きな人への優しさの区別も着かない私は迷惑な奴だろうな。
まだ、行動をしてないから良いけど、これから告白だってしようとしてるし。
今は彼女が一番好きなんだ。
あの人は額縁に飾った写真のような存在になってしまったんだ。
ほんと、どーでもいいときに好きになったなぁ!


最初にしたことが応援だぜ?
それで好きになっちまったんだよ。
ほんと、ただ聞いてただけなんだけど、火をつけちゃったみたいだよ。
これで付き合い始めたら、ほんとに彼女とは縁を切るよ。
どーしようもないよね。
本当に情けないよ。
もう、意味わかんない。