残らないもの。

私に出来ることは最初から幸せでいてくださいと願うことだけです。
それだけ、それ以上は望めない。
手を繋げても、頭を撫でられても、仮に抱き締められても。
一時期の嬉しさだけで、後には余韻すら残らないのです。
残せるものなんかありません。
どんなことになっても結局は別れが来るのです。
右手で抱き締めながら夜を過ごそうが、結局はこんなもんです。
思い出だけ残っても、笑える人が居て、その日が来るかどうか。
だから、残せるものなんか何も無いんです。